「え・・・??」

「なんで、私なんか誘ったのよ。」

私を今、包んでるのは
彼の暖かみ。

彼の甘い匂い。

それなのに、えらく心は冷静だった。

手を差し延べてくれたであろうこの人に

まだ、私は疑いの心を持つのか。

自分が自分で可哀相だ。

「ねっ、どうなのよ。。」

どれくらい、時間がたっただろう。

彼は、ずっと桜を見上げてた。

何も答えずに。

ずっと。

そして。

「・・・気になったから。」

「え??」

「お前が、気になったから。」