「えっ?? 嘘――…!!」 奏が 渡してきたのは ボタンだった。 ふと 奏の学ランを見ると 全部ボタンが取られていた。 「他のボタンは取られたけど 第2ボタンは守った!!」 ニカッと爽やかに笑う奏。 「な…んで?? ふぇ〜… ありがどう〜…!!」 あたしは 溢れてくる涙を 止めることが出来なかった。 「わっ!! 泣くなよ…!!」 奏は あたしの頭を わさわさと撫でてくれた。