あたしが恐れていた別れだった。 「優有ちゃんといたら寂しい思いさせてしまうし。優有ちゃんの辛い顔見たくないねん。バンドが落ち着いたらまた遊ぼな。アドレスも変える気ないからなんかあったら連絡して」 それでもただ泣くことしかできなかった。 バンドを頑張っている優輝を応援したかったから別れたくないなんて言えなかった。