メシア








あたしに鋭い視線が
向けられているのは



わかっていた。


あたしを睨みつけているのは


健吾。



でも
あたしには関係ない。



どれだけ鋭い視線を
向けられようが
あたしはなんとも思わない。


だってあたしはあんたに
気持ちなんて



これっぽっちも




無いんだから。


『んっ。了解。
また明日ねん。』