メシア




その日はなんにも言えなかったが次の週に会いたいって言ったときに用事があるって言われてしまい不安が爆発した。


〔優輝にとって優有ってなに?〕



〔やっぱり俺は音楽から離れられへん…。やし、俺の事は諦めて違う人、ホンマに優有ちゃんの事を大事にしてくれる人を探して幸せになってください。気持ちに応えてあげれんでホンマにゴメンな。〕


〔全部嘘やったんやな。俺はどこにも行かへんって。こないだ言ってくれたやん。あれも嘘やったんやろ。優有に言ってきたことなんてほとんど嘘やったんやろ。
別れたい理由もまだ嘘つくねんな。バンドだけぢゃないやろ?優有と別れたかった理由。他に好きな人できたんやろ?付き合ってから今までずっと優輝のこと見てたんやもん。優有のこともう好きぢゃないのだってかなり前から分かってたでも好きやから離れたくなかったから頑張ってた。でも、こないだのライブではっきりわかった。優輝は藤子ちゃんが好きやねんな。優輝が藤子ちゃんを見る目。優有と付き合ってた最初の頃に優輝が優有のこと見てくれてた目と一緒やった。藤子ちゃんのこと好きなんライブのときに気づいてたけど優輝から好きな人できたって聞きたかった。聞くまでは優有からバイバイしたくなかった。
でも結局最後まで嘘つくんやもんな。
優有は結局都合のいい女でしか無かったんやね〕




今まで溜め込んでいた不安を全て吐き出した。