どうして…諒なら、笑ってくれると思ったのに。
なんか…辛いよ…。
気まずい雰囲気。
いてもたってもいられず、逃げだした。

諒に幻滅された。
諒はきっと、もう私の前では笑ってくれない…。
「…っんく…ふっ…」
辛いよ、苦しいよ…。

「先輩?なんで泣いてんの…。」
「しょ、翔くん…」
「なにがあった?」
「なんでもないよ。大丈夫。」
「笑わなくていい。泣いていいよ」
「翔くん?」
「無理して笑わなくていい。辛いことがあったんだろ?泣けばいいじゃん」
「翔…くん」
「たくさん泣いてから訳聞くから…な?」
「…っ、う…んっ」

翔くんといるとやっぱり心強い。
たくさん泣いて、その分強くなれるといいな。