「まぁでも、保健室の続きができるね」

前言撤回です。

生徒会室の前に着くと、男子が一人、なにやら分厚いプリントを持って立っている。

「あれ、幸也じゃん、早いね」
高宮先輩がその男子に話しかけると、こちらを向いてペコリと頭を提げる。

すると彼は、
「俺、邪魔かな?」とチラっと私のほうを見て呟いた。