2人のゴール

【慎也side】

 今日は修了式の前日。
 つまり、俺が咲月に告白する日。
「佐久間、俺、大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。思いっきりぶつかってこい!」
 ぶつかってこいって……勝負じゃないんだから。
 まぁ、ある意味勝負だけど……。

「石橋ー!!」
 咲月を呼ぶ笠寺。
 笠寺には、嫉妬しない。
 だって、笠寺も咲月も、お互い恋愛感情も何もないから。
「南大樹が昼休みに西階段に来てだって」
 南大樹?!
 誰だよ、南大樹って。
「マジ?!やったー!!」
 咲月、嬉しいのかよ。
 咲月の好きな人って、南大樹なのかよ。
「吉田、そんなに落ち込むなよ」
 心配してくれる佐久間。
 けど、誰だって落ち込むだろ。
 この状況は。

 もしかしたら、今告白しないとまずいんじゃないか?
 昼休みには、もしかしたら南大樹ってやつに告白されてるかもしんねぇし。
 とは思ったけど、やめた。
 予定通り、放課後に告白することにした。

 給食の時間。
 俺は勇気を出して、咲月に聞いてみた。
「咲月って南大樹のこと好きなの?」
 頼む、違うって言ってくれ。
「違うよ。大樹くんとは、幼稚園生のころ仲良かったんだ。だから、久しぶりに話すのが嬉しくて」
 そういうことか。
 でも、告白されたら、付き合っちゃうんじゃねぇかな?
 だって、幼稚園生のころ、仲よかったんだろ?
 久しぶりに話すのが嬉しいんだろ?