【咲月side】
「石橋、これ片しといて」
「うん」
慎也に社会の資料集を片してと頼まれた。
頼まれたことは嬉しいこと。でも……。
最近慎也は私のことを「咲月」ではなく、「石橋」と呼ぶ。
それが悲しい。
悲しすぎて、なぜかイライラしちゃって、私も慎也のことを「吉田」と呼ぶようになった。
慎也には名前で呼んでほしい。
でも、名前で呼んでなんて慎也に言えるわけがない。
「最近、吉田咲月のこと名前で呼ばないね」
「そうだね」
私が気になってたこと。
真希も気になってたんだね。
「悲しい?」
「え!!?」
悲しいよ。
すごく悲しい。
何で急に「石橋」って呼ぶようになったのかな?
理由が分からないなんて悲しすぎるよ。
慎也が私を好きじゃないってことは分かってるけど……。
名前で呼んでくれてたのに……急に名字で呼ぶなんて……。
慎也への気持ちは変わらない。
変わらないどころか、どんどん大きくなっている。
諦めることなんて、できない。
「咲月」
波香。
私の大好きな親友。
最近忙しくてあんまり話してなかった。
「石橋、これ片しといて」
「うん」
慎也に社会の資料集を片してと頼まれた。
頼まれたことは嬉しいこと。でも……。
最近慎也は私のことを「咲月」ではなく、「石橋」と呼ぶ。
それが悲しい。
悲しすぎて、なぜかイライラしちゃって、私も慎也のことを「吉田」と呼ぶようになった。
慎也には名前で呼んでほしい。
でも、名前で呼んでなんて慎也に言えるわけがない。
「最近、吉田咲月のこと名前で呼ばないね」
「そうだね」
私が気になってたこと。
真希も気になってたんだね。
「悲しい?」
「え!!?」
悲しいよ。
すごく悲しい。
何で急に「石橋」って呼ぶようになったのかな?
理由が分からないなんて悲しすぎるよ。
慎也が私を好きじゃないってことは分かってるけど……。
名前で呼んでくれてたのに……急に名字で呼ぶなんて……。
慎也への気持ちは変わらない。
変わらないどころか、どんどん大きくなっている。
諦めることなんて、できない。
「咲月」
波香。
私の大好きな親友。
最近忙しくてあんまり話してなかった。