【咲月side】

 今日から私たち、カレカノの関係になったんだ。
 すごく嬉しい。

「俺を選んでくれてありがとな」
 当たり前じゃん!
 慎也以外はありえないよ!
「ううん。こちらこそ、ありがとう、告白してくれて。それに、ごめんね」
「何が?」
「素直になれなくて。ずっと好きだったのに」
 私が早く素直になってれば、慎也は辛い思いしなくてすんだのに。
「そんなこと気にすんなよ。俺と咲月は今ここにいるんだからさ」
「ありがとう」
 ったく、慎也ってば優しすぎるよ。
「そろそろあっち行こうぜ。みんないると思うし」
「うん」
 私、目大丈夫かな?
 腫れてないかな?

「ひゅーひゅー」
 戻ったとたんに、佐久間にお祝い(?)された。
「うるせぇ」
 うるせぇとか言ってるけど、佐久間にお祝い(?)されて嬉しいんだよね?
「先生、この2人付き合ってるんすよ」
 ちょっと、佐久間!
 こいつ、1年のころから全く変わってない、すごくウザいところ。
 そっか、私と慎也付き合ってるんだ。
 なんか夢みたい。
「そうなの!?お幸せに」
 もぉ、先生までぇ。
 嬉しいけど、恥ずかしいじゃん!