「菜月!危ないから別の日にしようよ!知ってる人に教えてもらってからにしようよ」



慌てて菜月を止めた。



行動派の彼女は、時々無謀な事をするから、アタシは焦ってしまう。



「んーそうだね…わかった。場所聞いてからにする」



「うん、そうしてよ」



菜月は、この後用事があるというので、家まで送った。



「次はちゃんと聞いてくるから、その時はまた付き合ってね」



そう言って車を降りた。



「わかった」



じゃあね、と手を振り、自宅へと車を走らせた。




“亡くなった人と会えるねぇ…”



アタシは、そんな噂を信じていないから、森の中の会える場所なんて、菜月には悪いけど、どーでも良かった。




けどそんな『会える場所』を、意外な人から教えてもらうことになるなんて…