仕事帰りらしく、スーツ姿で圭介が来た。 「いろいろあって疲れてるんだ。でも弥生に聞いておきたい事があったから…」 「玄関先じゃなくて、上がらないの?」 「少しだけだから、ここでいい」 「そう…」 ホントに手短な内容なんだ… 「なぁ弥生、お前が持ってる木の小箱…見せてくれないか…」 えッ?圭介は小箱がある事を知らないはず。 どうして?