圭介は17:00近くに来た。 「まだ用意してなかったのか?何かやってたのか?」 「ごめん…ちょっと具合悪くて休んでたの。でも、もう大丈夫よ」 ジャケットをはおり、玄関で待つ圭介の腕を掴み、ニコッと笑って外に出た。 嘘をついた事、嘘をつかれた事を黙ったまま お互いバレてないと思っている。 まるで腹の探り合いをする、変な二人だった。