「あのなぁ… 確かに今までの俺はただ地位を利用した女好きだったかもしれない… 正直…女はどうでも良かった。誰に襲われようが、イジメられようが。 ……だけど、今までそうだった俺が…たった一人の繭を助けに来ただろ? 俺にとっちゃぁすげぇ大胆な行動なんだぜ…? さっきため息ついたのは、今までの余裕な俺はどこに行っちまったんだろうって… 余裕な俺を好きになったとしたら、繭は離れてい…−−」 そこまで言うと、繭が抱きしめてきた。 ……耳まで真っ赤に染めて…