お姉様方の顔が真っ青になっていくのがわかった。

「いや〜俺ね?マユちゃんが言った声も呼び方もそうなんだけど、胸ないのに、腕に押し付けてくるし、化粧もパンダみたいだし、匂いもかなりキツイんだよね〜(笑)」


この言葉にお姉様方は怒りを通り越して、呆気にとられてる…かとおもえば、私を睨みつけて

「覚えてなさい!!」

とかダッサイ捨て台詞吐いていくし(笑)



でもこんな市ノ瀬もガマンしてんだ〜と思えば…
なんか私の顔ジ〜とみてくるし…


「あの…私の顔になんか付いていますか?そんなに見られると恥ずかしいんですけと…」


「お前さ…マスカラとかファンデーションとかつけてんのか?」

なに?その質問??


「いや…グロス位しか付けてないですけど…」


「ま…マジか!?」


「はい!マスカラは父に、ファンデーションは母に止められてます…なんか誘拐されそうになってるからとかなんかで…
付けてみたいんですよね〜」


そんな事を思ってる間に市ノ瀬は電話で理事長に

「1−2組の綾野繭って奴をウチに引っ越しさせといてくれ」

と頼んでいるのであった。。