「あら、早いのね。見たい所に変えて。」 永眞は、起きて来た夫に答える。 夫は、黙ってチャンネルを回すが結局何処も自分が手にかけた殺人事件のニュースを流していた。 「はあ…。」 好成は、座ってため息をつく。 「辛いの?」 笑顔で永眞は、夫に声をかける。好成は、永眞を睨む。 痩せてきた顔に暗い瞳。 確実に夫は、堕ち始めていた。 「何、その目?」 「お前…何とも思わないのか?」 好成は、涙目で訴える。 「“何も”、思わないわ。」