「…何、してる?」 「お帰りなさい。ゴミ出ししてたのよ。要らないモノがたくさんあったから。」 永眞は、笑顔で答えて先に家に入って行く。 好成は、妻が捨てたモノを見てハッとした。 風俗店の載っている雑誌だった。 「永眞…見たのか?」 好成は、恐る恐る聞いてみた。 「何を?」 「いや、風呂入って来る。」 好成は、そそくさと居なくなった。 「聞けるわけないわよね。」 永眞は、ため息をついた。 ※ ※ ※ 「楽しかった?」 永眞は、裸の男に聞いた。男は、まだ理解していない。