私は家に帰ってきた。
玄関をあけると、お母さんが私を出迎えた。
「ただいま」
「おかえり。さっきね、真哉君から電話があったわよ。携帯つながらないからこっちにかけてみたって」
「え?」
「帰ったら電話させるっていっといたけど……」
「分かった! ありがとう」
自分の部屋に入って、私は机においてあった携帯を手に持った。
真哉からいっぱい着信があった。
いそいでかけ直した。
ワンコールで真哉が出た。
『はい』
『さっき電話くれたでしょ? 何用?』
『ああ…今からちょっと出れるか?』
なんとなく真哉の元気がないような気がして私は心配になった。
『……うん』
そういうと真哉の指定した場所へと急いだ。

