「佐奈に彼氏がいるって聞いたとき、めっちゃ胸が苦しくなった。すごい嫌だった。お前は……お前は、俺のことどう思ってんだよ！？」
「ど…どうって真哉は私の大切な〝友達〟だよ？」
「〝友達〟か。……そーだよな。お前にとって俺はただのボーイフレンドでしか、ないんだよな」
ふっと悲しく笑って真哉が言う。
真哉の言動が私にはよく分からなかった。
「し…真哉？ さっきから何言ってんの？」
「これだけ言ってもまだわかんねえのかよ！！」
勿体ぶる真哉に私はちょっとムッとした。
言いたい事あるなら、回りくどく言わないで欲しい。
「だから、何が？」
真哉がするどく私を睨んだ。
私はたじろいだ。
「だから、お前が好きだって言ってんだよ！！」
