そう考えるだけで2分後に起こり得ることの恐怖が永澤を襲った…











ピッ……
02:30…

ピッ……
02:29…



『……どちらかは犠牲を払わなければならない…!…お前が反省しているかをテストさせてもらおう…』

「…や…やめて…」




桜田も息を殺して聞く……



コレが自分たちの憎むべき相手…『新島はるな』…!


機械音ではあるが、その生声を聞くことで更に逮捕への執念が湧き上がった…


なんとしてでも突破口を見つけだし、捕まえてやる…!





『……銃には1つだけ弾が込められている。…お前が選ぶべき選択は3つ……。…1つはタイムリミットを待って互いの自滅を待つか……あるいは、その銃で自分の頭を撃つか……。…そしてもう1つは……










…目の前の大切な恋人を時間までにその銃で発砲するかだ……』



「………そんなの……無理よ…」

永澤は無造作に床に置かれた銃を見つめた…