病院に着いた。
なんと言うか、昔から代わり映えがしないロビーやフロントは懐かしさこそあるもののあまり感情を揺さぶられる程では無かった。
私が目覚めた場所でもある「槍倉記念病院」。
今の「私」が始まったあまり良い思い出のない場所。
もう吹っ切った感情だと思っていたのに、気が付くと私はそわそわしていた。
恩はあるのに相変わらず私はここを好きにはなれなかった。
それが病院に行かない理由。
「姫納祥子さんですね。保険証はお持ちですか?」
そう言われて私は保険証を差し出した。
「………えっと、すみません。ちょっとお待ち願いますか?」
「はい。」
私がそう返すとすごすごと受付嬢がカウンター奥へと入っていった。
(やっぱり…か。)
私はある程度その受付嬢の行動を読んでいた。
それもその筈、私の保険証は他とは少し違う物だからだ。
身元証明すらままならない私の保険証は世界でも数個程しか無い物だと長池先生に教わった。
そんな保険証だ、わからないのも仕方がない。
なんと言うか、昔から代わり映えがしないロビーやフロントは懐かしさこそあるもののあまり感情を揺さぶられる程では無かった。
私が目覚めた場所でもある「槍倉記念病院」。
今の「私」が始まったあまり良い思い出のない場所。
もう吹っ切った感情だと思っていたのに、気が付くと私はそわそわしていた。
恩はあるのに相変わらず私はここを好きにはなれなかった。
それが病院に行かない理由。
「姫納祥子さんですね。保険証はお持ちですか?」
そう言われて私は保険証を差し出した。
「………えっと、すみません。ちょっとお待ち願いますか?」
「はい。」
私がそう返すとすごすごと受付嬢がカウンター奥へと入っていった。
(やっぱり…か。)
私はある程度その受付嬢の行動を読んでいた。
それもその筈、私の保険証は他とは少し違う物だからだ。
身元証明すらままならない私の保険証は世界でも数個程しか無い物だと長池先生に教わった。
そんな保険証だ、わからないのも仕方がない。



