「おまえもか」

「え?お兄さんも」

「そうだ」

男はぶっきらぼうに答えた。

「なぁ、俺の家で一緒に食べるか?」

男からの誘い

「え?良いの?でも…」

晴樹は言葉を濁す。

「母ちゃんに言われたのか?」

「うん」

「ま、見た目がこんなんだからな」
「僕は格好いいと思うよ」

「餓鬼に言われても嬉しくないけど」

「餓鬼じゃないよ、晴樹だよ」

「そっか晴樹か」

しっかりとしている晴樹に近堂は笑う