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連絡も出来ないと言われた。


一体どこへ行くんだ?!


1人で行くのか、安全な場所なのか・・・



何もかも教えてもらえず、電話は切れてしまった。



その瞬間、何とも言えない気持ちがこみあげてきて、ブライアンは携帯を床に投げつけた。



何か悩んでいるのに、何も言ってもらえないこと。

突然何かに引き裂かれてしまったこと

それに何より、明日から1ヶ月会えないというのに、最後に聞いた言葉は


涙声の“ごめんなさい”




君を泣かせたくないと思っているのに、どうして・・・


だが、答えなんか分かり切ってる。


僕が頼りないからだ。


ジュリアとの結婚にはきっと、ジュリアの家に何か事情があって、それを僕が受け入れなければ、出来ないのだろう。


でも、それを素直に話してくれないということは、ジュリアがまだまだ僕の愛を心から信頼出来ていないと言うことだ。


だから、この1ヶ月。


離れて、ジュリアの帰りを待つというのをクリアしなければ、結婚は無理だと言うことだ。