｢こちらこそ。いつもジュリアから話は聞いてるよ。｣


｢アハハ、あたしもです。いつも惚気られてます。｣


｢もうコニーったら！！｣



意地悪顔のコニーにジュリアは頬を赤くした。



｢あぁそれなら君と僕は一緒だ。｣



と上機嫌でコニーに笑いかけるダニエル。



｢今の話のどこがそれに繋がるわけ？｣



コニーが心底嫌そうな顔をして尋ねた。



するとブライアンが突然焦ったように口を開けた。



｢ジュ、ジュリア！僕服を選びに来たんだけど、一緒に選んでくれないかい？｣


｢え？･･･キャッ！｣



そう言うと、ジュリアの返事も待たずブライアンはジュリアを引っ張っていってしまった。



｢コニーすまないが、そいつをよろしく！｣


｢へっ？はっ？ブ、ブライアン？｣



コニーが引き止める声も虚しく、ブライアンはジュリアを抱えるようにして急いでその場を離れてしまった。





残されたコニーとダニエルは･･･



｢･･･何でこんな奴と･･･。｣


｢心外だなぁ。僕だって一応紳士なんだよ？｣


｢･･･だから？｣


｢せっかく二人きりになったし、近くの喫茶店でお茶しない？｣


｢はっ？何でアンタと？｣



頑ななコニーにダニエルは真剣な表情になった。



｢僕が本気だってことを話したいんだ。｣



初めて見たダニエルの真剣な表情にコニーは観念したように頷いた。