「生意気はそこまでにしなさい。まだ言うんだったら、父に頼んであなたを今の仕事が続けられないようにすることもできるんだから。」



それならあたしはあなたを再起不能にするわ。



ジュリアの黒い部分を知るよしもなく、エレンは得意げに笑って言ったが


「生意気ですって?それはあたしが言う言葉でしょ?たかが20年ぽっちしか生きてないくせに、偉そうな口をきかないことね。」


「フッ オバサンが若造りしてそんな格好をしてるとわかったら先輩どんな顔するんだろ。」



クスッと笑ったエレンにジュリアも笑顔で答えた。



「あら、ブライアンだったらきっとあたしがどんな服を着ていても同じことを言うわ。“よく似合ってるよ”ってね。なぜかって?こんなオバサンを心から愛してくれているからよ。」



お互い火花が散っている。



だがジュリアは家に残してきたブライアンのことが気掛かりだった。



大丈夫かしら・・・・

早く帰らなきゃ。




「もう、この辺で終わりにしましょう。ブライアンには今後一切、近寄らないでちょうだいね。」