「ブライアン?!」



突然、抱き締められていた力がなくなり、ブライアンが寄り掛かってきた。


しかも、何だか体が熱い気がする。

もしかして・・・熱?

とにかくベッドに運ばなきゃ。




.・。*゚・.+。゚



ジュリアがブライアンを持ち上がる動作をすると、体が持ち上がり、勝手に寝室へ移動した。



.・。*゚・.+。゚



そして、汗を掻いているようだったから、魔法で体を拭いて、昨日泊まったときにも着たローブを着させた。




「あ、あと頭を冷やすものも必要ね。」



.・。*゚・.+。゚



頭を指差せば、氷枕が出てきた。




ブライアン・・・・・

あたしのために、早く帰ってきてくれたの?

出張中も、ほとんど休んでなかったのね。

早く終わらすために、必死に仕事をしていたんですってね。

ママから聞いたわ。




そう、さっき驚いて振り返った時後ろにいたのは確かに、見知らぬ男だったのだが


それをドーラが助けてくれたのだ。



《あの下等動物は仕事を詰めすぎているから、当てにならないよ。・・・ただ、出張中は確かに、お前のことを毎日思っていたようだよ。》