お願いだ。

無事でいてくれ!

君に何かあったら僕はどうしたらいい?

もうあの時から、僕には君との未来しか見えていない。

君なしでは、僕の未来はない。

どうか無事でいて・・・・





「ジュリア!!!!!」



ドンドンと大きな音を立ててドアを叩いた。




すると、中から驚いた顔のジュリアが。



「ど、どうしたの?ブライアン・・・」


「はぁはぁはぁ・・・ジュ、ジュリア・・・」



そう言うと、ブライアンはジュリアに抱きついた。



「ちょ・・・・ブライアン!?」


ジュリアは訳が分からずあたふたしている。




だが、そんな彼女に構わずブライアンは不安だった気持ちを消すように、ジュリアをしっかりと抱き締めた。



良かった、良かった。

ジュリアはちゃんと、ここにいる。





だが、安心した途端ブライアンは意識が途絶えてしまった。






【SIDE:ブライアン(終)】