それから二人は寂しさを埋めるように、ずっと寄り添っていた。



その日は時間も時間だったため、ブライアンはジュリアの家に泊まることになった。



「嬉しい。朝までずって一緒にいられる。」


「そうだね。僕も嬉しいよ、ジュリアをずっとこうして独り占め出来るんだから。」



互いにシャワーを浴び、ベッドに入った。



ブライアンが、ジュリアを抱き寄せ艶々のブロンドを撫でている。



「フフッ」


「ん?どうかした?」


「んーん。いつもよりブライアンがすごく甘いから。」



そう言うと、ブライアンはニヤリとした。



「当たり前だろ。“ジュリア欠乏症”を直そうとしてるんだから。」


「そっか!」



二人で笑い合い、鼻をすり合わせた。






「あれ?そうえば、あたしのこの部屋の番号よくわかったね。」



ジュリアが住むこのマンションは、セキュリティが万全で、一階にある、登録されている番号を入力する装置に入力しなければ、上階へは上がれないのだ。



ブライアンには教えてないはずなんだけどな・・・。



「僕もマンションに着いて思ったんだけど、なぜか知らないはずなのに、指が勝手に動いてね。」


「勝手に・・・・・・?」


「あぁ。でもこうやってたどり着けたし、いいや。」




上機嫌なブライアンとは違い、ジュリアは「まさかね・・・」と苦笑いだった。