恋する魔女

｢｢･････････････｣｣



その言葉に、ジュリアもコニーも固まった。



そして、堪えるように二人とも笑いだした。



｢な、何で笑うんだい？僕は本気だよ？｣


｢い、いや。ｸｽｸｽ･･･｣



コニーは場所を考えて、大笑いしたいのを必死で我慢した。



｢今の台詞は、遊び人の常套句ね。｣



喋れない彼女に代わり、ジュリアが代弁した。



｢遊び人の常套句だって？｣


｢えぇ。｣


｢アンタ･･･ホント面白いね。こんな女をナンパしたってだけでも面白いけど、そのあたしを落とす言葉がねぇ･･･ｸｽｸｽ｣



彼がどこまで本気なのかは分からないわね。


だけど、話を聞いているとそこら辺にいる男と何ら変わりないような気もするわ。




ジュリアは今日ブライアンに連絡して聞いてみようと思った。




｢それじゃぁ、あたし達はこれから用事があるから。｣


｢失礼しますね。｣




二人でその場を後にした。




お店を出てから、後ろで彼が



｢諦めないよ、ハニー！！！｣



と叫んでいたが、恥ずかしいので無視をした。