その反面、酷い言葉を言ってしまったことに対してとても罪悪感を抱いた。



こんなに素晴らしいあなたに、あたしは酷いことを・・・



ジュリアはブライアンとの待ち合わせ場所へ急いで向かった。



とりあえず、仕事帰りという設定だ。





残暑も終わり、そろそろ秋に入る頃なのか、少し肌寒さを感じた。



ジュリアは両腕を交差して両腕をさすり、ため息を吐いた。




すると、後ろから腕が伸びてきて抱き締められた。




「え・・・ブライアン?」



ジュリアは、ブライアンの腕の中で向きを変えると、目の前に切なそうに微笑むブライアンの顔が間近にあった。




「ジュリア・・・ごめん。許してほしい。」



そう言い、ギュッと抱き締めてくるブライアンにジュリアも答えます。




「謝るのはあたしの方だわ。あんな小さなことで、酷いこと言ってごめんなさい。」


「いや、なぜかは分からないが、君を傷つけたのは本当のことだ。だから、ごめん。」


「ブライアン・・・」


「だけど、僕は君と別れるつもりはない。ジュリアしかいないんだ。君と連絡がつかなかったこの1日、僕は不安で堪らなかった。」



えぇ、知ってるわ。


仕事場で、同僚に慰められるぐらいだものね。