昼過ぎになるとお母さんは遅番で仕事に行った。 老人ホームだから夜勤や早番があって休みが不定期だった。 『お仕事、頑張って。』 お母さんを見送ると少し人肌が恋しくなった。 リビングでテレビをみているおばぁちゃんの膝の上に行き、毛並みをくしでとかしながらあたしはまた眠りについた。 おばぁちゃんは要領がいい。