「チャァコの知ってる人もいるよぉ」

トモコはそう車の中で呟いた。


『トモコは、あたしとお別れ、悲しくないの??』

そう問いかけた。




でもあたしは猫。




人間のトモコにはあたしの言葉は通じない。


トモコはあたしの頭を優しくなでた。

「大丈夫」と呟いて。