ある晴れた土曜日の夜
透き通った月は僅かな光を拾い、街を照らす
男と女はレンタルショップに立ち寄った
思い思いの映画を選び、これからまた独りの時間を過ごす
男はコンビニで弁当と雑誌、煙草を買って帰る
女は特に他に用事はないので、真っ直ぐに帰宅する
二人はそんなつもりで店を出ようとした
外は雨
さっきまでの晴れた空が嘘のように
大粒の雨が地面を打ち付け、
女の足元に跳ねた
飛び跳ねる雨粒を避けようと、片足を上げた女が、手元から落とした映画のDVD
突然の雨に足止めされていた男は、女の落としたそれを拾い彼女に手渡した
男は彼女を
女は彼を
雨の中、お互いを見た


