笑う夜の闇【短篇集2】

その日

女は男に別れを告げた…

男は女にやり直そうと伝えた…

しばらく…と言っても10分程度の短い時間

人生が違う方向へ向かうのにはあまりに短く…

しかしまた、充分な時間なのかも知れない

女はNoと答え、少し涙ぐんだ

男はYesと答え、小さな溜め息を漏らした


雨の降る日曜の午後

突然降る雨に大きな驚きの声を上げる者は少ない

雨が降るのと同じようなものかもしれない

突然訪れる男と女の別れ
よくある出来事だ

少し予想がつきそうなら、傘を準備する位の事は出来たのかも知れない

だとしても濡れない訳ではない…