殴られている猛も助けたいけど、殴っている伸也さんも辛そうだった。 悲しそうな背中を、これ以上見ていたくなかった。 「やめて!」 「亜美?」 私は殴られる猛に覆いかぶさるように、伸也さんと猛の間に入った。 頬に感じた鈍い痛み。 伸也さんの拳がスローモーションのように私の頬に当たる。 そして、そのまま目の前が真っ暗になった。