玄関に張り出されたクラス表。 「私は2組みたい。カナは?」 「カナは3組……」 「そっか。でも隣だから大丈夫」 「うん」 カナは極度の人見知り。 そのせいでカナの親は、私と同じクラスにしてほしいと事前に頼んでいたが、ダメだったようだ。 私もカナのことが心配だった。 「とりあえずお互いの教室に入ろう。一人で平気?」 「う、うん……」 「じゃあまた後でね」