苦しみの中にいた時にはわからなかったけれど、今振り返ると、自分の生きてきたすべてが愛おしい。 だから、私も伸也さんのように愛する人のために何かをしようと決めた。 20歳になった冬。 私の縁談が決まった。 パパのために、ママのために、会社を継ぐ弟のために…愛する家族のために私は結婚する。 伸也さん以上に愛せる人はもうきっと現われない。 でも、お見合い相手とも長い年月一緒に暮らせば愛おしさが沸いてくるはず。 だから私はパパの話しに了承した。