「あの頃は…」 「もういいよ。言わなくていい。みんなそれぞれあったと思う。パパにされた事を今は笑って許せない。でも…パパがいなければ私は今ここでこうして笑っていない」 「亜美…」 パパの目は真っ赤で必死に涙を堪えている。 「パパの仕送りで私、大学に通ってるの」 「そうか」 「辛いこともたくさんあったけど、幸せだよ」 「そうか」