大学に通い、塾でアルバイトをして、ママの病院に顔を出す日々。 大学一年生の冬にママの病室でバッタリとパパに会ってしまった。 「亜美」 「パパ」 「元気そうだな」 私は状況が理解できずにパパとママを交互に見る。 「ずっと前からお見舞いに来てくれていたのよ」 でも、私は一度だってパパを見かけたことはない。 「会わせる顔がなかったんだ。亜美にしてきた事を考えると…すまなかった」 私に頭を下げるパパ。