「亜美、本当にいいのか?」




「うん。パパの会社がそれで上手くいくなら協力するよ」




「でも、一生のことだぞ。もう一度考えてみろ」




「何度考えても答えは変わらない。だって私はもう人を愛せないから」




「そうか…じゃあ話を進める」





私は20歳になった。




伸也さんと別れた卒業式から2年。