「寝るなら、伸也さんの側で寝な。2人にはあと少ししかないんだから。ほらっ。起きて」 カズに無理やり起こされた私はカズの言葉を上の空に聞きながらエレベーターに乗った。 まだ眠たくて頭が働かない。 「うっ…うぅ〜〜〜」 伸也さんの部屋のドアの前で大きく伸びをする。 「ただいまぁ」 だいぶ目が覚めた。 「早かったな。もう一眠りするのかと思ってた」 「カズに押し返されて」 「気使わせたな」