「亜美、亜美起きて。携帯鳴ってる。伸也さんから」 カズに体を揺らされ、開かない瞼を力いっぱい開けた。 「ありがとう」 カズから携帯を受け取った私は通話ボタンを押して携帯を耳に当てた。 「もしもし」 「寝てたのか?」 「うん。カズの部屋にいて…連絡しないでごめん」 「その事ならこたぁから聞いた。俺は部屋にいるから。それだけだ」 「わかった」 ボーっとしながら話をし終えた。 「亜美、帰りな」 「うーーーん。でも、まだ眠たい」