お店についてから3時間くらいがたった頃、そろそろお開きという雰囲気になっていた。 退院したばかりなのに、お酒を浴びるように飲んだ伸也さんは少しテンションが高くなっている。 「一人で待ってられるか?」 「うん。どこ行くの?」 「便所」 「一人で行ける?」 「当ったり前だろ」 「いってらっしゃい」 いつもはこんなことなど口にしない伸也さんが子供みたいな事を言っているのが少し可愛い。