おじさんの言う話では刺された場所が悪くて、思っていたよりも出血が激しかったため、意識回復を待つしかないらしい。 命は助かった。 伸也さんを待っていたみんなは複雑な表情で病院を後にした。 私は伸也さんの側にいることにした。 伸也さんが目を覚ましたときに誰もいなかったら悲しむだろうから。 こたぁと遼ちんも一緒に残ってくれた。 「亜美、寒くないか?」 「平気」 「シンのこんな無防備な姿始めてみたな」 そう言って笑う遼ちんは上手く笑えていない。