「亜美、俺を見ろ」 私泣いてる。 声のするほうを見ようとすると、視界が涙で歪んでいる。 「祐…」 「しっかりしろ。伸也さんはお前の元にはいれない。手術中だ」 「手術…」 「そうだ。お前がこんなんじゃ伸也さんは不安で手術に集中できねぇ」 「…………」 「亜美ちゃん」 私の前に膝を突いて屈んでいる遼ちん。 「伸也は大丈夫。亜美ちゃんを悲しませたりしない。だから、一緒に待とう」 「待つ?」 「手術が終わるのを待とう。ここにいる奴らはみんな伸也の無事を祈って待っている」