「もう間に合わねぇな」 「うん。今日はずっとこうしてたい」 裸のまま布団に包まるのは気持ちいい。 「今日だけだぞ」 「ふぁーい」 「欠伸と返事一緒にするな」 命令口調だけど、私に触れる手からは優しさを感じる。 見ようとすれば、沢山の愛が溢れてるんだってことに気づく。 「これからも一緒にいようね」 「いきなりなんだよ。当たり前だ」 ベッドに横になりながら煙草をふかす伸也さんの横顔が愛おしくてたまらない。