「亜美、帰るぞ」 「うん」 やっぱり命令口調の伸也さん。 今となってはそんなことが可愛らしく思えてくる。 みんなに別れを告げて、伸也さんの後を追う。 いつまでもこんな暮らしが続けば幸せだな。 こうしていつまでもみんなでいたいな。 そんな私の願いは叶えられなかった。 ただ、大切な人たちと一緒に笑っていたかっただけなのに。