手首や腕には、掴まれた時の跡がついている。 怖かったけど、怖がっちゃいけなかったのかもしれない。 伸也さんだって、きっと何かあったんだ。 私は受け入れるべきだったんだ。 受け入れることが出来ない私に、伸也さんは怒ったのかもしれない。 幻滅したのかもしれない。 たった一人の夜に心が潰れそう。 伸也さん、寂しいよ。