アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



でも、伸也さんは虫の居所が悪い気がする。



仕事で嫌なことでもあったのかな?



こんな顔してる伸也さんは珍しい。



疲れていても、ムカついてても、私の前ではいつも笑ってくれる伸也さんが、私と目も合わせてくれないのは初めてかもしれない。



「伸也さん、疲れてる?」



部屋に着くなり、私は伸也さんに話しかけた。



「いや」



やっぱり私の顔は見てくれない。



「何か嫌なことでもあった?」



「ねぇーよ」



「今日元気ないね」



「そんなことねぇ」



誰とも話したくないのかなって思って、私は寝室に行こうとすると……



腕を思い切り掴まれて、乱暴に唇を重ねられた。