アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「それはわかってる。伸也さんになんか勝てるわけないし、亜美とどうこうなりたいわけじゃねぇ。ただ、仲間として認めてくれるだけで充分だ」



「祐」



「そんな顔するな。抱きしめたくなる」



そう言って、私の頭にポンポンと手を乗せた祐の顔が泣きそうだった。



「でも、伸也さんに泣かされたら、いつでも俺のところに来いよ」



行かねーよって冗談で返せばいいんだろうけど、祐の真剣な瞳に見つめられると冗談でなんて答えられない。



きっと、私が祐に惹かれていたのは髪の色と香りだけではない。



伸也さんと同じ瞳のせい。



強さと優しさが滲み出ている瞳のせい。



「あぁ〜なんか、祐君と亜美がいい感じ。伸也さんに言いつけてやろう」



カズが大きな声でそう叫び出した。



「伸也さんから奪おうと思って」



そう言いながら、祐は私の肩に手を回す。



「祐!カズ!そんなんじゃないから!」



「亜美ちゃんはすぐに本気にするから可愛いもんなぁ〜」



「猛だけには言われたくないし」



「なんだよそれ」